腎移植を受けようと考えておられる方々へ

腎不全にはどのような治療法がありますか？

透析療法と腎移植です。透析には一般に行われている血液透析に加え、腹膜透析（CAPD）があります。腎移植には脳死や心臓死の方から腎をいただく献腎移植と、主に親族から腎をいただく生体腎移植があります。

どの方法が最も良いのですか？

それぞれに一長一短があります。最も多くの患者さん（約95％）が受けている血液透析には時間的制約（一般に週3回、1回4～5時間）に加え、厳格な食事療法など様々な制約があります。
CAPDは在宅で行え、時間的制約は少ないですが、全ての操作を患者さんが行わなくてはならず、間違えると腹膜炎などの危険性があります。 これらに比べると腎移植を受けることが出来れば最高です。時間的にも食事療法などに関しても制約はほとんど無く、"生活の質（QOL）"を高く保つことが出来ます。但し腎を提供して下さる方が必要で、また拒絶反応を抑える薬を飲まなければなりません。
生体腎の提供者がいない方は献腎移植登録をして自分に合った献腎を順に待っていただく必要があります。あなたの病状に合った治療法について、悩まず主治医に相談しましょう。